蜘蛛の研究者、クモ好き、クモの網ファンなどが集まる中部蜘蛛懇談会の活動を報告するブログです。
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第3回採集・観察会は犬山市善師野です!

観察会のお知らせが滞り、すみませんでした。
今年第3回は、犬山市善師野で行います!
担当は、クモと植物博士&クモグッズマニア須賀先生です!

「クモの観察?おもしろそう!」という、はじめてさんの参加も大歓迎。
小学生や女性もいますので、どなたでもお気軽にどうぞ!

★これまでの観察会リポート→ここをクリック


<2016年 第3回 中部蜘蛛懇談会 採集・観察会>
日 時: 9月4日(日) 10:00

ところ: 犬山市善師野
集 合: 名鉄善師野駅前 改札を出たところ
       (犬山駅から広見線で2つめの無人駅)
担 当: 須賀瑛文 090-7431-1159
持ち物: 採集観察用具 雨具 飲み物 午後も観察する方はお弁当
      (集合場所近くにはコンビニなどは全くありません。ご注意!)



※小雨決行 
 ただし、午前7時に大雨・暴風警報が発令中、
 または午前9時に名鉄犬山線運休の場合は中止


参加無料 
会員以外の方の参加も歓迎です!
お一人でも、家族連れでも、
御気軽にご参加ください(^-^)/


今年度第1回の観察会のレポートです。
遅くなりすみません!

5月8日、名古屋市守山区の小幡緑地で行われました。
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高校生、小学生と、賑やかな観察会となりました!

卵のうから出てきた子グモたちがしばしまとまって生活する「まどい」
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クモの子を散らしても、ちゃんと糸をたどって戻ってきます。


ワカバグモはモリモリとお食事中。
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花の美しい季節でもありました。
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春から初夏へ。
生命力にあふれた観察会でした!
午後は、クモを訪ねて日本全国はもちろん、なんと地球の裏側まで!!
楽しい土産話も兼ねた発表となりました。

イグアスの滝(ブラジル・アルゼンチン)で見られた蜘蛛
片山詔久(名古屋市立大学大学院システム自然科学研究科)

学会でブラジルを訪れた片山先生。
南米の大自然といえばさぞかしたくさんのクモが!?と思うところですが、観光客が入れる場所が限るからか、出会えたクモは2種類だったそう。
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しかし、イグアスの滝くぐりや、滝の裏側に住むツバメなどなど、聴き応えある話が盛りだくさん。
イグアスの滝にかかる虹の写真も壮大で美しかったです!


沖縄の話 2015
谷川明男(東京大学大学院農学生命科学研究科生物多様性科学研究室)
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沖縄に通い始めて32年。これまで遭遇していなかった本ハブに、ついに出会ってしまったそうです・・・
気をつけてくださいね!


蜘蛛を訪ねて三千粁 ~九州四国探蛛行~
塩崎哲哉 (三重クモ談話会)

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三重クモの塩崎さんと、当会の緒方代表のコンビででかけた九州四国のクモ採集。
夕食はラーメンが定番だそうです。


北海道クモを求めてひとり旅
緒方清人(中部蜘蛛懇談会)
 2015年8月17日から9月2日の15日間、太平洋フェリーで名古屋港から北海道へ。
 苫小牧市から大雪山系黒岳へ向かう最終旅行の成果の発表でした。


とにかくパワフルで、クモの研究を楽しんでいるクモ楽者の皆さん。
驚きあり、笑いありの発表をありがとうございました!!
【特別発表】
日本産ハエトリグモ全種制覇への挑戦

須黒達巳(東京蜘蛛談話会)


教員を勤めながらクモ研究に邁進する須黒さん。蜘蛛界の若きホープです!!
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現在、ハエトリグモ全種を網羅した書籍を出版するために、写真撮影を進めています。
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既知種104種に未記載、日本未記録も含めると目指すは139種。


現在、オス122種、メス126種まで撮影が進んでいます。
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須黒さんが一番好きなハエトリグモが、このカノコハエトリ。
薄暗い林床でキラキラ輝いて本当に綺麗なんだそうです。


中には須黒さんが命名した種も。
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クモマハエトリは、白い体から黄色い脚が生えている様子を、雲間から幾筋もの光が差す様子に例えてつけられた名前。
クモ研究者には、こういった文学的といいますか、ロマンチストな一面をお持ちの方も多いような気がします。


あと一歩のところまで進んでいる写真撮影ですが、ここからが難敵続きとのこと。
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愛情がいっぱい詰まった書籍の完成を楽しみにしています!!


ジョロウグモ牽引糸の蛋白質分子構造の吐糸速度依存性
◯前田拓見・片山詔久(名古屋市立大学大学院システム自然科学研究科)
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モーター軸を利用して一定速度に近い牽引糸の採集法を確立。
吐糸速度により糸の構造が異なることが明らかになったそうです。


足場糸の切断実験
新海 明 (東京蜘蛛談話会)
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造網中に足場糸を切断するとクモはどうするのか?30数年前の観察記録を掘り起こしての報告。
余談ですが、当時は糸を切るのにドイツ・ゾーリンゲン社のハサミを使っていたのが、現在は線香の火で焼き切る手法が編み出され格段にスムーズになったとのこと。


アシナガグモの造網は意外な行動の連続だった
池田博明(東京蜘蛛談話会)
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アシナガグモは縦糸を減らすことで、脚と身体を細長く進化させたのではないか?というワクワクするような仮説。

ぜひ多くのサンプルを集めるために、皆さんにも観察してほしい!とのこと。
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ちなみに、アシナガグモの造網は、日没から15分ほどで完成するそうです。


ウズ・オウギ・マネキの系統推定
◯谷川明男(東京大学大学院農学生命科学研究科生物多様性科学研究室)
新海明(東京蜘蛛談話会)
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ウズグモ属の円網,オウギグモ属の三角網,マネキグモ属のすじ網の間の系統関係を明らかにする目的で、3つの遺伝子の塩基配列情報を用いて系統推定。
段々と糸の数を減らしていったのでは?という仮説は支持されず。
谷川先生「自然は混沌としているもの。それこそが自然」


北設楽郡設楽町段戸裏谷のクモ類
緒方清人(中部蜘蛛懇談会)
県下最大の原生林を有する愛知県北設楽郡設楽町段戸裏谷。
1972年から月1回の鳥類の生息調査を開始し、1980年からはクモ類の調査も行い37科281種を記録。
2022年5月の調査50年の節目が当面の目標。


クモ研究者と「非定型肺炎」
吉田 真(関西クモ研究会)
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昨年、原因不明の高熱などに見まわれ、3週間の入院生活を強いられることになった吉田先生。
その原因として、吸虫管によって雑菌やカビ、胞子なども吸い込むことで肺に影響が出たのでは?という可能性を示唆。
クモ研究者の職業病として注意を促しています。
写真で肩からかけているのは、ハンディ掃除機を改造した電動吸虫管。どうぞご参考に!
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