蜘蛛の研究者、クモ好き、クモの網ファンなどが集まる中部蜘蛛懇談会の活動を報告するブログです。
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総会にて、2013年度の活動予定が発表されました!q
参加無料、会員以外の方も、どなたでも参加OKです。
ぜひお越しください!


※予定は変更となることがありますので、必ず直前に詳細をご確認ください※


<採集観察会予定>
●5月19日(日) 大高緑地(名古屋市緑区) 担当:緒方
●6月9日(日)  小幡緑地公園(名古屋市守山区) 担当:柴田
●9月15日(日)  荒子川公園(名古屋市中川区) 担当:須賀
●10月20日(日) 庄内緑地(名古屋市)     担当:小栗


<夏休みこども観察会>
※日程が変更になりました!
●8月3日(土)
  八事興正寺(名古屋市) 担当:柴田・筒井
♪夏休みの自由研究にもぴったりです。


<合同合宿>(中部蜘蛛懇談会・三重蜘蛛談話会) 
●7月27日(土)~28日(日)担当:三重蜘蛛談話会 貝發さん
※合宿については会員の方のみの参加となります。参加料は宿泊費など実費です。
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中部蜘蛛懇談会 2012年度総会リポート その2


発表の様子を小栗大樹さんのリポートでお届けしています。
ここでは、特別発表と発表Ⅱについて紹介します。

■特別発表「三重県産クモ類目録作成について」 貝發憲治
 

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午後一番の発表は今大会の特別発表。
「今は別種とわかっているような2種のクモも、過去には同じ種として記載していた」、「幼体を誤同定していた」、といった経験は誰もがあるのではないでしょうか?
クモ類目録を作成する過程で頭を悩ませる様々な事例について、三重クモ談話会の貝發さんに問題提起していただきました。
「無理に種名を結びつけない」、「他人の違いを勇気をもって指摘する」等、東京の谷川さんに貴重なご意見もいただき、有意義な内容になりました。



■「ハリゲコモリグモ類6種はメスだけで区別できるか?」 吉田 真
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ハリゲコモリグモを始め6種からなるハリゲコモリグモ類。
メス成体のみでの同定の可能性について吉田さんに発表していただきました。
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図鑑や写真など、いろいろな資料を掲示しながら種ごとの違いを議論しました。
採集地の環境などにより区別できるという意見もありましたが、多数の個体を用いて外見の観察を繰り返せばメス成体だけでの区別ができるようになるかもしれませんね。


■「愛知県で記録されたカイゾクコモリグモ属(Pirata)について」 緒方清人
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愛知県で9種(ほか1種は不明種)が確認されているというカイゾクコモリグモ属。外見による識別は難しいグループだそうです。しかし、生息環境が異なっており、それぞれ種が生息する場所を説明していただきました。見た目は似ていても住む環境で区別できるということは、採集地の特徴を記載することも同定のための大事な作業なんですね。


■「オキナワキムラグモ属は4種だ」谷川明男
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これまで7種が知られていたオキナワキムラグモ属ですが、今回はオスの触肢の外部形態により見直しを行った結果を発表していただきました。
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触肢の突起の写真を見ながらわかりやすくそれぞれの特徴を説明。
その結果、本属は4種からなることがわかりました。
丹念に観察することが分類にはとても大事だということが改めてわかりました。



■「蜘蛛糸タンパク質の分子構造と物性の関係」 片山詔久
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本大会の最後の発表は名古屋市立大学の片山先生による研究発表です。
ジョロウグモの牽引糸、縦糸、横糸、それぞれの物理構造と熱に対する性質の違いを発表していただきました。13種の糸は、その構造から熱に対する安定性が異なるようです。
クモは糸の用途によって編み方を変えている、ということでしょうか?
蜘蛛糸の実用化が進む日も近いかもしれません。
中部蜘蛛懇談会 2012年度総会リポートその1

今年も2月11日に「2012年度 総会」が開かれました!
総会:~1
日時:2013年2月11日 10時~
会場:ウィルあいち(名古屋市)


発表の様子を小栗大樹さんのリポートでお届けします。
発表Ⅰは、午前中に行われた6本の研究発表です。

■「蜘蛛の世界へようこそ」 柴田良成 
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クモのことが誰でもわかるようにと、柴田さんがクモのいろはを詳しく説明してくれました。
また、熱田神宮内及びそこでの松の菰まきから観察されたクモを写真でたくさん紹介。
「いつでも、どこでも、だれでも退屈しない」という柴田さんのコメントが「まさしくその通り!!」と感じる発表でした。


■「Super Spider」 中根 翼
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ジョロウグモを観察したことがきっかけでクモが好きになった我が会の翼くん。
中学生になった今年度も夏休みの研究成果を発表してくれました。
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詳しく調査されたジョロウグモの観察結果はもちろん、目を楽しませる色・形が珍しいクモまで幅広く紹介。
「クモを少しでも知ってほしい。クモをむやみに殺さないでほしい」という思いが伝わる内容でした。




■「トヨタの森のクモ」 大原満枝
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トリノフンダマシの仲間やムツトゲイセキグモ、マメイタイセキグモなど、珍しいクモを毎年のように観察できるトヨタの森。そんな素敵な森で観察されたクモたちを、トヨタの森の大原さんが紹介してくださいました。
お茶の実に紛れたゲホウグモの写真は圧巻でした。
また、クモ以外の動物も登場!働けたらいいのにな♪


■「クモを求めてきままな1人旅‐上信越~東北編」緒方清人
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山形で開催された2012年の蜘蛛学会に向け、車中泊で1人旅を繰り返しながら長野や京都、三重などを巡って観察したクモを紹介してくれました。普段よく見るクモから山地性のクモまで様々な種を紹介。
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途中、温泉に立ち寄ったエピソードやご当地の食べ物紹介、車の内部やひみつ道具の公開などもあり、楽しい発表でした。こんなクモ観察の旅をしてみたいものです。



■「イソコモリグモ2012」 谷川明男
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昨年の発表に引く続き、イソコモリグモを調査した結果を発表していただきました。岩手県明戸海岸に関しては未だにイソコモリが確認されておらず、今回は北限を探る旅について詳しく紹介。
120211中部蜘蛛懇談会総会16-s
青森の海岸線を巡り巡った結果、尻屋崎の海水浴場が北限であることがわかりました。
砂浜が工事などで減少しているという話もありましたが、イソコモリが棲めるような環境がいつまでも保全されてほしいものです。


■「韓国イソコモリグモ探蛛行」 谷川明男
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日本でも限られた海岸線にしか確認されていないイソコモリグモ。本種が日本海の大陸側沿岸にはいないのか、という疑問から韓国を調査した探蛛行を紹介していただきました。
韓国の西側、東側の海岸を巡るも、なかなか見つからないイソコモリグモ。タクシー運転手とのやりとりをユーモラスに交え、楽しい内容でした。
この旅を経た結果、イソコモリは日本特産の種であることがわかりました。
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