蜘蛛の研究者、クモ好き、クモの網ファンなどが集まる中部蜘蛛懇談会の活動を報告するブログです。
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講演10■
愛知県のオオアシコモリグモ属Pardosa 緒方清人

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今年度最後の総会発表は、緒方さんによる「愛知県に生息するコモリグモのPardosa属の見分け方」についてでした。ウヅキコモリグモやキクヅキコモリグモ、ハリゲコモリグモといった基本種をはじめ、多くの種について、その特徴を説明していただきました。
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中でも、普遍的な種であるハリゲコモリグモの特徴は「つぶらな瞳」だそうで、ぜひ他のコモリグモと見比べてみたいと思いました。
また、他の属についても特徴を挙げていただき、同定の際に役立つ情報が満載でした。
最初にプレゼンが開かないというトラブルもありましたが、今年度の総会も無事、成功をおさめることができました。
(レポート 小栗大樹)
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講演9■
スギ人工林の樹冠層と林床における
    クモ群集とその潜在的餌資源 小栗大樹

え
森林の中でも、クモ類は代表的な捕食者と考えられています。
本日2題目の発表は大学での研究内容「森林の中にはどんなクモ類がいて、それらはどんな餌を食べているのか」について報告させていただきました。
今のところ、森林の中では樹上や地表といった場所には、その場所ごとの餌環境や空間構造に対応したクモ類が存在していると考えています。
え
聞く人にわかるプレゼンをできたかちょっと心配でしたが、新海さんや谷川さんに意見をいただけて大変参考になりました。
(レポート 小栗大樹)
講演8■イコモサン復活 谷川明男
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これまでは変異と考えられていたスズミグモの赤・緑・黄の3色は、別種ではないかという疑問から、台湾の研究者と7年間続けてきた研究について発表していただきました。
研究の結果、3色のスズミグモはいずれも別種で、そのうち日本には2種が生息しており、本州で見られるのはスズミグモ、沖縄でみられるのはホシスズミグモという種名になったそうです。
7年間という長い年月はもちろん、繰り返し赤と緑のスズミグモを観察したことにより、微妙な生殖器の違いに気付いた谷川さんの努力と洞察力に感心するばかりでした。
(レポート 小栗大樹)
講演7■
 分子の構造から蜘蛛糸の魅力を探る 片山詔久

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分子構造に注目して、クモの糸の性質を研究されている名古屋市立大学の片山先生に発表していただきました。
クモの糸のアミノ酸の配列は、人間の手で作ることはできても、実際にクモが作るような糸は人工的にはできないそうです。改めて、クモの不思議さを実感しました。
ジョロウグモとナガコガネグモから実際に糸を巻き取り、それらの糸の分子構造を、赤外線を用いた手法によって調べるなど、普段見慣れない分野でしたが、クモの糸の研究方法には最先端の技術が使われていることがわかりました。
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片山先生の研究のお陰で、将来クモの糸を用いた工業製品が出回るかもしれません
(レポート 小栗大樹)
特別講演■電子顕微鏡でみたクモ 梅林 力
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電子顕微鏡を通して見たクモの魅力に着いて、梅林さんに特別講演をしていただきました。
梅林さんは、クモを電子顕微鏡で見てみたいという思いから、自宅に電子顕微鏡を購入され、これまでにクモだけでなくいろいろな生き物も見てきたそうです。
肉眼では見ることのできない、スケール違いの写真の数々に、参加者は身を乗り出して見ていました。
葉っぱの形のようなササグモの体毛や、モップ状のハエトリグモの脚の先の毛束など、きれいな写真を見ながら1時間の講演はあっという間に時が流れました。
(レポート 小栗大樹)

<おまけ>
講演後、写真を撮影させていただこうと思っていたら、梅林さんは急ぎでの出発とのことで・・・
残念ながら、写真がありません(>_<)
驚きの写真の数々、総会にお越しにならなかった方にもお見せしたかった!
またぜひ見せていただきたいです。
ちなみに、「ダーウィンが来た」のナゲナワグモの糸の顕微鏡写真も、梅林先生の協力によるものです!
(筒井明子)
講演6■
 なごやの環境指標種100 (改訂版) について
                      須賀瑛文

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(財) 三菱UFJ環境財団から出版されている「生き物から見たなごやの自然~なごやの環境指標種100 (改訂版)~」について紹介していただきました。
本書は現在ネットからしか見る事ができませんが、市内の身近な場所にも多様な生き物がいることを知ることができるため、自然観察を始めたいと思っている方にもお勧めだと感じました。
また、他にも「中部の湿原」「中部の山々」など、多くの書物が無料で手にいれられるそうなので、クモ以外の生き物でも大いに楽しめそうです。
(レポート 小栗大樹)
講演5■クモ ウォッチング 中根 翼
中部蜘蛛懇談会の最年少、小学5年生の翼君が夏休みの自由研究で調べたことを発表してくれました。
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豊田の森での観察会や、家の近く、宮古島への旅行の際に観察した珍しいクモ、絶滅危惧種など、いろんなクモを紹介。

お父さんのパソコン操作に合わせて発表する翼君の姿はなんとも愛くるしく、会場もほんわかした雰囲気に包まれました。
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また、プレゼンの後にはポスター発表もあり、とっても楽しい内容でした。
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翼君は午後から発熱のため、残念ながら帰らなければならなくなりましたが、また観察会で元気な姿を見るのが楽しみです。(レポート 小栗大樹)


<おまけ>
発表後には、憧れの新海先生とツーショット。
小学生も、最先端の研究者の方も、同じ舞台で参加できるのが中部蜘蛛総会の醍醐味ですね。(筒井明子)

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講演4■
COP10に関連付けた広報活動の成果 筒井明子


COP10で中部蜘蛛懇談会が行った活動の成果について、筒井さんに報告していただきました。
大成功したCOP10記念観察会の裏側には、筒井さんの図書館・新聞・HPなどでのPRや、紙芝居の作成など、精力的な活動があったのだと改めて気付かされました。
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また、広報のノウハウは他の蜘蛛学会に所属する方にも非常に参考になったようです。
今年の大成功をきっかけに、今後も中部蜘蛛懇談会は発展していきそうです。
(レポート 小栗大樹)

<おまけ>
初の総会発表で緊張しました!
クモそのものはほとんど出てこない発表なので、聞いていただけるかな?と心配でしたが・・・
紙芝居での「おーっ」という歓声、励みになりました。
今年も広報隊長として頑張ります!(筒井明子)
講演3■
 わくわくどきどき 谷川明男・張替智行

え
ツシマトリノフンダマシのオスを発見するために沖縄へ足を運び、谷川さんが発見した卵のう・・・
東京蜘蛛学会の飼育のプロこと張替さんに育てられ、大きくなったクモはなんとワクドツキジグモでした!!
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谷川先生は「ワクドのオスが発見されるのはツシマよりも後だ」と考えていたのに、まさかの発見をしてしまったそうです。
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めったにお目にかかれないワクドツキジグモの幼体から成体まで、オス・メス両方を見るができ、タイトル通りクモ好きにとってワクワクドキドキな内容でした。
(レポート 小栗大樹)
講演2■奄美大島のクモ類 吉田真
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本州では見られない固有の生物種がたくさん生息している奄美大島のクモ類について、立命館大学の吉田さんにお話ししていただきました。
叩き網法やシフティング法により、3日間の採集でなんと14種もの未記載の種が採集されたそうです。
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(↑吉田さんの名前からmakotoiと名付けられたヤンバルヒメグモの新種)

数日間でこんなに多くの新種が見つかる奄美大島の大自然・・・
改めて日本が自然豊かな国であることを感じました。
奄美大島のクモ類を研究したら日本産のクモ類もどんどん増える・・・とっても夢のある楽しいお話でした。
(レポート 小栗大樹)
講演1■名古屋大学のクモ類  小栗大樹
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しんしんと雪の降る中開催された2010年度の総会、最初の発表を担当させていただきました。
今年はなんといっても長い学生生活が終了し、4月から僕も社会人になります。
そこで、今後のライフワークとして考えている名古屋大学のクモの記載について報告することにしました。
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研究の合間を見て2010年3月から観察したクモ類は26種とまだまだ少ないですが、継続していずれ新種なども見つけることができればと思います。
これからは中部蜘蛛懇談会の活動にもより深く関わっていければなと思います。
(レポート:小栗大樹)



<おまけ>
この就職難の時代に、見事、就職先を勝ちとった小栗君、おめでとうございます!
中部蜘蛛期待の星、ですネ!(筒井明子)
■2010年度 中部蜘蛛懇談会 総会・研究会が開催されました!
●2月11日(金・建国記念日)
●午前10時~午後4時ごろまで
●東桜会館1F第2会議室
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愛知、岐阜、三重の東海地方はもちろん、東京、大阪で活躍中の会員の皆さんにもお集まりいただき、盛会となりました!
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特別講演の他、発表が10本と、盛りだくさんの1日でした。
その様子は、小栗くんのレポートでお届けしていきます!
(筒井明子)
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